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谷中銀座をテクテク歩く


人生初めての、谷中銀座へ行ってまいりました。

噂では猫がたくさんいるという、素敵な街。モヤモヤしたところがたくさんありそうな街。

歩いているだけでなんとなく楽しそうな街。あと、ひみつ堂。

特にしっかりとした情報は携えずに散策しに行ってきました。

上野駅から歩いて30分くらいだろうと、これまたゆるい感覚でいざ歩き出してみたものの、暑さと遠さと空腹で、クラクラしだしたので、めぐりんバスに甘えることに。

あそこらへん、森鴎外旧居住地を(鴎外温泉の文字を見つけて、森鴎外の煮汁みたいなものを想像してしまった…)過ぎた後は、ひたすら住宅街が続くので、歩き続けるのはちょっぴり退屈かも。30度超えてると。

結局バスに5分ほど乗って、谷中銀座に到着。着いてすぐ、とりあえずひみつ堂に整理券をもらいに行って、整理券の時間を見て驚愕。12時過ぎに着いて17時過ぎの整理券。すごいですねー、あそこの人気。混んでるよ、と聞いていたけど、まさか5時間後とは。

とりあえず空腹がピークを超えていたので、食べ物屋を探していたのだけど、時間も時間で、混んでいたりで結局渋い喫茶店へ。谷中銀座にある喫茶店、どこのお店も食品サンプルが世紀末のようで迫力がすごい。全然判断基準の材料になりません。私たちが入ったお店、「あづま家」は、まだ世紀末ほどのサンプルではなかったので、ここにしてみるか…というノリで入店。禁煙に成功して嫌煙家になっていた店主がいました。

喫茶店といったらナポリタン!ということで私はナポリタン。旦那さんはチキンライス。友達のお母さんが作ってくれた昼飯、みたいなお味。懐かしくなるかと言われると、よくわからない。お腹も空いていたし、美味しかった。

その後はもうひたすら谷中銀座をテクテク。私はてっきり、よみせ通りに猫がたくさんいるのかと思っていたのだけれど、とんだ期待はずれ。運が悪かったのかしら?裏路地とかも注意深くみていたのだけれど、まったく見当たらない。猫グッズと猫の銅像はバーン!と置いてあるのだけれど。。私は生が見たかったのに!でも、まあ、暑かったししょうがない。前から欲しかった急須をゲットできたので結果オーライです。

谷中銀座は歩き尽くしてしまい、かき氷まで時間もあるしってことで、千駄木、日暮里、根津あたりを散策しました。気になるカフェ、ごはん屋さんがたくさん。次回遊びに行った時にでも食べに行ってみよう。

それにしてもあの周辺には花屋が多かった。オシャレ風なものから昔ながらの花屋まで、都内の美容室並みに多かった。なんでだろう。あと、街中に電気屋があるのは、懐かしい気持ちになった。なかなか都内では見ないからなあ。昔、友達の家に遊びに行く途中にあった電気屋さんを思い出した。あそこはまだ経営しているんだろうか…

でもやっぱり、下町を散策するのって楽しいですね。レトロな看板とか、下着姿で道路で日曜大工やってるおじいちゃんとか、いい眺めばかりです。

そんなこんなで歩いて歩いてヘトヘトになったころ、やっとひみつ堂の時間に。ちなみにそこへ行く前に寄ったコンビニで、旦那さんは普通にアイスコーナーを見ていました。これからかき氷食べるんだよ、と教えてあげました。暑さのせいでぼーっとしていたんでしょう。

話は戻りまして、ひみつ堂。私は金時さん、旦那さんは黒糖ミルク。両方とも美味しかったー。なぜか頭がキーンとならない。ハクハク食べれちゃう。でも店内も人だらけなので、なかなかの暑さで、氷はあっという間に溶けてジュースに。それもズズズーっと飲んで、あっという間に幸せタイムは終了でした。

今まで、お祭りなどでもかき氷にお金払うなんてバカバカしいと思ってきましたが、あそこに行ったら、ちょっぴり考えが変わりました。800円払う価値はあったと思います。私のかき氷には豆が乗っていたのですが、その豆の量だって、ふじっこのお豆さん1パック分くらいありました。ミルクもドバドバ。必死に氷だけの部分ができないように食べたりしなくていいのです。あのボリューミーな感じ、最高です。

毎年恒例行事にしている人がいるのも納得な、おいしいひみつ堂でした。ご馳走様ですた。

そんな素敵な谷中銀座ですが、私は1日、「PISS OFF」と大きく描かれたTシャツを着ていました。

先日サマソニで買った、Franz Ferdinand & Sparksのグッズです。

谷中銀座にはそんな外国人はいないだろうと思っていたのですが、割といました。ちょっと恥ずかしいです。

意味を知らずに着ていると思われたら余計恥ずかしいです。なので、なるべく、PISS OFF顔をして歩いていました。サングラスもしていたし、口をへの字にすれば大体OKです。

一緒に歩いていた旦那さんは、観光客がいるたびに、私のTシャツを見てどういう反応をしているかと見ていたそうですが、意外と反応は薄かったようです。ということは、私はただの機嫌の悪い奥さん、という風に見えていたかもしれません。嫌な感じです。

なんだか気にし過ぎちゃったかなーなんて思っていたり思っていなかったりしたら、帰りのバスで、前の席に座っていた男の子のTシャツが、前後ろ反対でした。気づいていないのかしらとソワソワしていたら、その子は背中に着いているネームタグをビロンとむき出しにして着ていました。人目なんて気にしない!むしろ胸ポケットが背中に付いてる僕って最高!と言わんばかりの顔でした。(もちろん隣に座っているお母さんも誇らしげ)しかもTシャツはブルックスブラザーズ…!

いやあ、なんだか、やられました。

野良猫にはあまり会えなかったけれど、かっこいい親子に会えたので満足です。

お疲れ様でした。

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