ぬすみ聞きブログ:「訴える人々」
記念すべき第一人々!
いつものカフェで隣に座ってきた人々。
その日は昼下がりということもあって、お客さんはチラホラ。
壁際のテーブル席の、比較的ゆったりとした席に座った3人組のおじさんたち。
1人は強面の大柄なおじさん。
他2人は、まあありがちな「ザ・サラリーマン」といった風なおじさん。
なんででしょうか。40〜50代の人たちって、あんなに声とくしゃみが大きいんでしょうか。
女子高生くらいの声の大きさ。何を喋っているかはっきりと聞き取れるくらい。
今回のテーマは「裁判」らしいです。
最初は面白い話をし始めたぞ、なんてワクワクしながらぬすみ聞きをしてました。
聞いたことのある企業名がズラズラと出てくる。
「あの、例のは…」なんて、ドラマで出てくるようなフレーズ。
続いて、
「あ、社長のテープは入手しました」
「じゃあ、それを証拠に使いましょ」
なんて盛り上がる3人。ワイワイキャッキャと、書類を見せたりスケジュール確認したり。
まるで、夏の旅行を決める女子大生たちみたい。

その直後、また新しい企業の名前が。
そこでびっくり、その会社は私の知り合いの会社でした。
ちょっと待って、と。それ、その人私知り合いなんですけれども、と、冷や汗を流しながら冷たいコーヒーをすすって、さらに耳をおじさんの方へ近づけます。
「警察のほうはどこまで進んでいるんですかね」だとか、
「裁判所は○○に送ってるんですかね、あの…」だとか。
なんだか人事とは思えなくなってきて、すぐに母に連絡。
今思えばいつもこのカフェに居る時は家族と連絡を取っている気がする。
すると冷静に「そんな大事な話、カフェでするかしら」とメールが。
そりゃそうか、しかもこんな大声で話さないか。カフェはカフェでも、せめてルノアールあたりの会議室でも借りるか。
この訴えたい人たちは一体どこの会社なのだろうか、と会話からヒントを得ようとしていたのですが結局わからず。それがわかれば、何か調べたりなんかして、一人で推理でもしようと思ったのですが。そんな事は出来ないまま時間は過ぎ…、私よりも先に3人は退店。
「じゃ、また」「これはこちらで保管しておきますので」といなくなってしまった。
その袋の中に何が入ってるのーーー!っと大声で叫びたいのを我慢しながら、
必死に勉強しています!な険しい顔をしながらカシャカシャとペンを動かす私。
「それにしても今日は寒いですよねー」なんて、急に世間話をはじめて、またただのおじさん達に戻っていなくなってしまった。
その後、何かニュースになるかしらんとドキドキしていましたが、特にその企業関係のニュースもなく。
良かったような面白くないような…。
あのおじさん達は裁判で負けてしまったのでしょうか。
今頃しっぽり居酒屋で打ち上げでもしているのでしょうか…。
