© 2015 by Chiharu Nikaido

はじめての裁判傍聴体験

June 2, 2016

生まれてはじめて、裁判の傍聴をしてきました。

霞が関にある、東京地方裁判所。

近寄ったこともない、私にとっては未知の場所です。

 

入館する時には軽く持ち物検査をされて、スーツをビシっと着た弁護士さんやら、なんだか偉そうな人たちばかり。

かくいう私はボロボロのスニーカーで汗だく。

なんとなく恥ずかしい気持ちを抑えながらも、さて、どうしたらいいものかとしばらくポカン。

どこに行けばいいのかもわからないまま、どうしましょうと受け付けあたりを歩いていると、何やらファイルをパラパラとめくってはメモをするお兄さんを発見。

どうやらそこには今日の裁判の日程がファイリングされているようでした。

出来れば刑事裁判が見たかったので、「刑事」と書いてあるファイルを見て、なるべく罪状が悪そ〜な事件を探してみました。

特定などされたらややこしいので、詳細はあまり書きませんが、どうやらニュースにもなった事件でした。

ただし、今回私が傍聴したのは初公判ではなく、審理だったので、弁護士と検察官が被告人にする質問などをヒントに、「ああ、こういう事件か!」という風につなぎあわせていかなくちゃなりませんでした。

あとから調べてわかりましたが、やっぱり初心者だったら初公判から見たほうが「どういう罪でここにいる」ということがしっかりとわかるみたいです。

 

まず感動してしまったのは、始めて生の手錠を見たこと。

殺人を犯した人が目の前にいる、ということ。

感動ったって、決していい意味ではないけれど、こんなに普通に見れてしまうものだったのか、と変な感動を覚えました。

今回私が傍聴した事件は、ちょっとアチラの世界の方々が関わっている事件だったようで、傍聴席には被告人の仲間のような方もちらほら。

法廷画家みたいにスケッチしてみようなんて気軽に考えていましたが、すぐ隣に、被告人の友達らしきカップルがいたのでほとんど描けませんでした。見られているかも、と、ちょっと美化して描いてしまいました。

 

裁判といっても、「アリー my Love」や最近で言ったら「How to get away with murder(殺人を無罪にする方法)」など、海外ドラマかなんかで何にも考えずに見ているだけでした。

被告人にたいする尋問ではそこら中を歩きまわって、身振り手振りを加えながら話すものだと思っていましたが、実際の裁判では、そりゃもうたんたんと「何発くらい殴ったんですか?」とその場で聞くだけ。

そりゃそうか、こんなもんですよね。いちいちあんなことしてたら検察官に笑われてしまいそうです。

途中、何度も同じような質問を繰り返しているので、だんだんと眠くなってきていたら、急に「異議あり!」と弁護人が立ち上がって、検察官と大人の喧嘩みたいなものが始まった時はちょっとワクワクしてしまいました。あれもまた生で見れるものだと考えてもいなかったので、はっと目が覚めました。

 

そんな初心者な私が思わず笑ってしまいそうになったのは、検察官が被告人に対して事件当日の行動の確認をしている時の質問で、「こちらの供述に『ナイフを陰部で突く』とありますが、それは誰がやったのですか?」と質問をしていました。(今回の事件は犯人側が複数だったようです)

被告人も普通に答えています。

私は、自分の聞き間違いだろうか?と、必死に尋問を聞いていました。すると、また「『ナイフを陰部で突いた』のは、何回くらいですか?どんなナイフですか?」とどんどんと「ナイフと陰部」について尋問していきます。

『ナイフを陰部で突く』…?嘘だろう?そんなことってあるの?と、『ナイフを陰部で突く』場面を想像して笑いそうになっていると、裁判長が「『ナイフで陰部を突く』でしょ?さっきから反対になってますよ。」と注意してくれました。

すると検察官も、ハッと気付いて照れ笑い。周りの人もやっと気付いてハハハと笑いが起きました。

1人死んだ悲惨な事件について裁判をしている空間とは思えない、なんとも和やかな瞬間でした。

 

今回は、午前中にこの事件を傍聴して、12時からの休廷で、仕事で自宅に帰ってしまいましたが、今度は一日分しっかりと傍聴してみようと思っています。無料で「人のトラブル」を生で見れるというのは、なかなかのものです。

傍聴を趣味にしている人のブログなどをみると、女性の被告人のほうが感情が豊かで面白いみたいです。

来週また見に行くつもりです。何かネタが落ちていないか、変な見方で裁判傍聴させて頂こうと思います。

 

 

 

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