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吸血鬼と魔王とエイリアンになれる男

デヴィッド・ボウイの映画の話。

ここのところ、立て続けにボウイさんが出演している映画を観ました。

亡くなってから、我が家ではボウイさんの音楽や映像が流れっぱなしでした。

旦那さんが大好きなアーティストということもあって、大体のものは家にある、と勝手に私は思っています。旦那さんに質問すれば大体のことは答えてくれる。私にとっての知恵袋と言ってもいいくらい。

で、そんな旦那さんが、ボウイさんが亡くなってから買い足したDVDがあります。

それが「ラビリンス」と「ハンガー(映画)」、「ザ・ハンガープレミアム(オムニバス。ボウイさんは第1話、全話のホスト役で出演)」。

「ラビリンス」では魔王に扮して、なんともファンタジー感満載な映画でした。

子供でも楽しめる、「地球に落ちてきた男」とは正反対の映画。

マペット映画の巨匠、ジム・ヘンソンが監督。

映画の内容はまあ置いておいて(省略しますが、しっかり楽しめますた。)映画の後にあった特典映像のほうがワクワク感が大きかったです。撮影風景、というかマペットができるまでだとかが収録されているのですが、まあすごい。あれを観ると、頭の中で劇中のマペットたちの事、ボウイさんのシーンの事だとかを思い返すと、二度楽しめます。あれは映画館だけだと味わえない満足感です。

リハーサル風景を煙草を吸いながら見つめるボウイさんだとか、そういうオフショットみたいなもんってワクワクしちゃいます。イエスマンでも書きましたが、やっぱりジャッキー・チェンのNG集があるとワクワクしちゃうのと一緒で、こういう出演者の何気ないシーンとかって本当に楽しい、嬉しい、大好き!なのです。

ヒロインの女の子も、とってもチャーミングでした。いいですねー、あの、「サウンド・オブ・ミュージック」なノリの表情だとか声の出し方。小さいころの風邪をひいて学校を休んだあの日のような感覚になってしまいました。

「ハンガー」はというと、映画版はヴァンパイア、オムニバス版では落ちぶれた芸術家。どちらもばっちりハマり役でしたが、やっぱり「地球に落ちてきた男」のエイリアン役ほど最高にどんぴしゃな役ってないでしょう。この映画も十二分に色っぽくてイカしているんですが…!

「ハンガー(映画)」のボウイさんは、途中からはもう誰だかわからないくらいのメイクになっちゃうので、もうそこは「ボウイさん最高!!」な感じではないのですが、実際に「実はデヴィッド・ボウイは吸血鬼だった」と言われても特に違和感がないと思うと、ナイスチョイスなキャスティングだったと思っちゃいます。

でもまああれはヒロインの年を重ねても綺麗なカトリーヌ・ドヌーヴにウットリするための映画みたいな部分があるので、ボウイさん目当てだけに観るとがっかりなのかも。

が、しかし、内容としても私は面白いと感じました。吸血鬼系のお話って、まあありきたりな感じがしますが、この映画では、あんまりヴァンパイア感を出してこない。「あ、吸血鬼だったのね!」という始まり方でした。

ちなみにカトリーヌ・ドヌーヴとベッドインする女性役、フレンズにちょい役で出ていた女優さんでした。「ハンガー(オムニバス)」に出てくるボウイさんと共演していた俳優もフレンズの準レギュラーのジョヴァンニ・リビシという…何を観ていてもフレンズとのつながりを探してしまいます。

これらに加えて、先日新宿ピカデリーにて「David Bowie is」を観てきました。

2015年にも上映されていましたが、今回のは追悼上映でした。

ボウイさんが着てきた衣装、曲を作っている時に書いた手書きの歌詞、デッサン、絵コンテなどなど。一日中いても時間が足りなさそうな場所です。まるでテーマパークのようでした。羨ましい。

2017年に日本にも上陸するんですね。ファーッ!!楽しみです。

劇中で、ボウイさんについて何人かの著名人が「David Bowieとは」とスピーチをするのですが、それもまたとても良かった。みんな愛があって、話を聞いているだけで泣けてきました。

ただ、これを作っている時は、癌が発覚しているわけでもないし、2016年にボウイさんが亡くなるなんて微塵も思ってなかったと思うと、ゾワゾワしてきます。

1時間半、あっという間に終わってしまいました。

もう一度観てもいいくらい、ドキュメンタリーでそんなこと思ったことなかったけれど、それくらい私は楽しめながら観れました。

ボウイさん、死ぬまでに一度は生で観てみたかったです。

ボウイさんの作品を全て観終わったら、次は息子の映画作品を観始めたいと思います。

イラストは「地球に落ちてきた男」撮影中の多分オフショット、をイラストにしました。

この格好がオシャレすぎて爆発したくなります。真似したい。

40年経った今でも最高にオシャレって、もう!

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