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JOUBUTSU FEST No.1

アパレルメーカーでグラフィックデザイナーとして勤めていた頃もそうでしたが、

というよりも、初めてイラストレーターとして仕事を頂いた18歳の頃からそうでしたが

仕事に「修正」なんて作業は切っても切れない存在です。

今でも修正はしょっちゅうあるし、企画自体がボツになることもあります。

その度に、今まで一生懸命描いたイラスト達の行方を、どうしたもんかと、1人寂しく画面を眺めることがありました。

もちろんデザイン関係のお仕事だけではないと思います。

ちょっと前に、Twitterだかなんだかでデザイナーをうまいことラーメン屋で例えた投稿がありました。

「そうです、そのとおりです!」と叫びたくなりました。

最初はラーメンを注文されても、最終的に「やっぱりチャーハンで」な世界なのです。

しょうがないです。

昔私は完全にアナログで制作していて、白い紙に鉛筆でシャカシャカと下書きをし、それを色々なペンを使って清書し、スキャンし、Photoshopでゴミを取り、色を付けてデータ化していました。

その時はペンタブがなかったのです。正確にいうと、あったのですが、全く使い方をマスターできず、押し入れの中でホコリをかぶっていました。(今思えば、マジックマウスでよくAdobeソフトを使っていたなと恐ろしくなります。)

そんなものですから、修正が入ると本当に憂鬱な気分になっていました。

1から書き直しです。もちろん部分修正だったら、どうにかこうにかで修正もできたのですが。

でも、そんな勢いで描いたイラストは、結局不格好で、完成した本が届いても「うわあーやっぱりここ変だ」と落ち込むことになります。

それ以来、修正が来たら、もうやり直す。面倒くさくてもやり直す。としていました。

が、ペンタブを勉強したいがために入ったアパレルメーカーで、うまいこと技術を身につけた私は、

かれこれ4年はペンタブ&ペンタブ&ペンタブ作業です。

下書きから色付まで、全てペンタブなので、ほんのちょっとの修正は怖くなくなりました。

(もちろんラーメンからチャーハンへの変更は別として)

ただ、データ作業となると上書き保存をしてしまうと、修正前のデータはなくなり、完成形のものだけが揃っていきます。

なんだかそれも悲しいし、いつか何かに使えたらと、ボツイラスト達を保存していくことにしました。

今回成仏するメンバーはほーーんの一部ですが、私のパソコンに眠っていてもかわいそうだと思い、完全に自己満足ですが公開することにしました。

もちろん色が途中だったり、かなりラフな線で描いているものもあります。が、なかなか気に入っていたイラストも中にはあります。

これをどこかで、誰かが「なんでこれボツにしたの!」と思ってくれればいいと思います。

そうすれば彼らも成仏完了です。無駄死にせずに済みます。

ということで、私の「JOUBUTSU FEST No.1」は以下のメンバーです。

企画倒れのマッシュボーイや、1週間返事を待った挙句ボツになった工務店のおっさん達、この写真をイラストに起こしてくださいと言われ、起こした結果そのイラストは眠ることになったキッチン……

みんな有難う!レストインピース!!!!

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